滋賀里病院の滋賀ECTセンターではうつ病の診断、薬物治療、修正型電気けいれん療法(ECT)を行っています。

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滋賀ECTセンター(Shiga Electroconvulsive therapy center)

うつ病の診断、薬物治療、修正型電気けいれん療法(ECT)について

近年、治療を受けているうつ病患者さんが増加しています。一方で、うつ病は性格、怠けているだけ、病気ではないといった誤解が依然としてあり、うつ病の症状と治療に対する正しい理解が必要とされています。適切な診断と治療で寛解をめざします。

滋賀ECTセンター(Shiga Electroconvulsive therapy center)紹介

かねてより重症患者さんからECTの要請があり、滋賀医大附属病院でECTチームリーダー、病棟医長としてECTを4000件余り施行した経験を経て、平成28年9月から当院でのECTを開始しました。平成30年12月からは滋賀県初のECTユニットを開設し、更に安全で、効果の高いECTを提供できるようになりました。
県下では数少ない最先端のECTが受けられる医療機関となったため、滋賀医大附属病院、県立精神医療センター、長浜、大津赤十字病院、その他精神科病院、クリニックから多数紹介を受けています。

ECT治療実績

修正型電気けいれん療法(ECT)
有効率90%以上と臨床効果の非常に高いECTを平成20年から令和2年2月時点までの間に5000件以上施行してきました。

当院での平成28年度ECTは107件
平成29年度252件、平成30年度406件、平成31年度(令和2年1月まで)406件施行していて、京滋地区で最多のECT実施施設となっています。
33%がうつ病、53%が双極性障害(躁うつ病)の患者さんです。
入院期間は約2ヶ月間で、平均7.14 回で完全寛解しています。

ECT施行件数ECT割合

ECT施行医師

栗本直樹
<略歴>
当院で滋賀ECTセンター 開設
滋賀医科大学非常勤講師(難治性うつ病ECT外来)
日本総合病院精神医学会 ECT委員会 委員

ECT Q&A

Qどのような病気に、どれぐらい効くのでしょう。

Aうつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症に対して最も有効で速攻性のある治療法です。

  1. 一般的に薬物治療で良くならない難治性のうつ病、躁うつ病に対しても寛解率は80〜90%と言われています。(当然ながらECTはどの施設で受けるかによって効果は異なります。)
  2. 薬剤治療抵抗性の統合失調症に対しても有効性が高いことが知られています。そして、薬剤治療抵抗性統合失調症に対する治療薬クロザピンとECTの併用療法を行なうことができる滋賀県下で唯一の施設です。
  3. どの疾患においても重要なことはECTの後に再燃させないことです。これも各施設で治療成績は異なります。当院での寛解率、維持率については担当医から事前に詳しい説明があります。

Q入院期間はどのくらいですか?

A疾患、重症度、罹病期間によっても異なりますが、例えば仕事に行けなくなっているような中〜重症のうつ病では約2ヶ月間です。ECTは4〜5回(2〜3週間程度)で効果が現れ、外出、外泊等をして、病状改善を確認します。7〜8回程度(約4週間)でECTは終了となる方が大多数です。疾患によって異なりますが、寛解した後に維持薬物療法の選定に要する期間は、2週間から1ヶ月間程度で、症状が安定し、再燃のないことを確認して退院となります。
一般的にECT前よりも少ない薬で寛解維持ができるようになります。

Q副作用はありますか?

A術前に心エコー検査で心機能に問題がないこと、頭部CT検査で脳動脈瘤がないこと等、安全に施行できることを確認してから行います。重症であるほど特に病中エピソードの健忘が生じますが、病歴や個人差が大きく、適応に関しては本人、ご家族と共に慎重に判断します。ECTには様々な施行方法があり、副作用の出現を最大限抑える、治療効果を優先する等、患者さんのニーズに合わせる事が可能です。

Q保険診療ですか?

A保険適応の治療です。特別な入院費用は掛かりません。

Q滋賀里病院滋賀ECTセンターの特徴はなんでしょう。

AECTルーム、専用のリカバリー室(6床)からなる県下唯一のECTユニットを、トレーニングを積んだ経験豊富なECT施術医、麻酔科医、リカバリーナースにより運用していることです。

  1. ECT施術医:主要精神医学系の学会、論文発表、学会でのシンポジスト、学会主催のECT講習会で講師の経験等と合わせ、5000件以上の施行経験と最新の研究報告を治療にフィードバックしています。安全なECTを第1に、ECT開始前から終了するまで十分な身体管理を行なっています。
    そして第2に効果的でより副作用の少ないECTを行います。ECT後に再発させない治療を非常に重視しています。ECTの後が重要です。
  2. 麻酔科医:副作用が少なく、そして有効性が高いECTの為には、通常の全身麻酔と異なる麻酔が必要不可欠です。ECTに最適化された最先端の麻酔に精通している麻酔科医が全症例、手術前から手術後まで担当します。
  3. ECTリカバリーナース:ECT直後の患者さんには特別なケアが必要です。トレーニングを受けた豊富な経験をもつ看護師が複数名で看護します。ECTが終了し、リカバリー室に移動した患者さんの意識状態、血圧、脈拍等を測定するなどし、患者さんが覚醒し、病棟へ帰るまでの間(約1〜2時間)手厚い看護を行います。

当院におけるECT患者さんの主な紹介元病院

滋賀医科大学付属病院精神科
大津赤十字病院精神科
長浜赤十字病院精神科
大津市民病院精神科
草津総合病院心療内科
他、県下の様々な精神科クリニックからの紹介を受けております。

  • 業績・講演会・社会活動

    • 令和2年3月26日 第一三共株式会社 TVセミナー
      プライマリーケアで診るうつ病
      —DVT、OSAS等の合併症と睡眠導入剤、抗不安薬の使い方ー
      講師 栗本直樹
    • 令和元年12月12日 ECT勉強会
      滋賀県立精神医療センター
      講師 栗本直樹
    • 令和元年11月15日〜16日 第 32 回日本総合病院精神医学会総会 岡山 倉敷
      ワークショップ: ECTの症例グループディスカッションと右片側刺激ハンズオンセミナー
      ファシリテーター 栗本直樹 他
      筆頭演者 栗本直樹
    • 令和元年10月24日 ECT good practice ー安全なECTに必要な「周術期管理」を中心にー
      滋賀医科大学精神医学講座 医局員に対して
      講師 栗本直樹
    • 平成31年7月8日 済生会滋賀県病院
      せん妄治療 ―坑精神病薬、睡眠薬の使い方-
      院内、地域の医師50余名に対し
      講師 栗本直樹
    • 平成31年6月10日 済生会滋賀県病院 研修会
      日常診療における睡眠薬、抗不安薬の使い方
      ―ガイドラインを読み解く。不眠とうつ病の関係-
      講師:栗本直樹 他
    • 平成31年6月2日 2019年電気けいれん療法(ECT)講習会
      会場:大阪・千里ライフサイエンスセンター5F
      講師:栗本直樹 他
    • 平成30年10月13日 日本総合病院精神医学会 2018年電気けいれん療法(ECT)講習会
      会場:東京・永田町 ビジョンホール
      講師:栗本直樹 他
    • 平成30年10月6日 2018年 電気けいれん療法(ECT)講習会
      会場:東京・永田町 ビジョンホール
      講師:栗本直樹
    • 平成30年6月23日 第114回 日本精神神経学会学術総会 6/23 神戸
      委員会シンポジウム
      -臨床におけるECTの疑問-
      再発を繰り返すうつ病に対するメンテナンスECTと再発する要因
      シンポジスト 栗本直樹
    • 平成30年3月17日 滋賀災害医療セミナー@滋賀医科大学
      栗本直樹医師 滋賀県DPAT活動報告
    • 平成30年2月24日 Shiga Psychiatric Expert Conference & Training(SPECT)
    • 平成30年2月4日 滋賀精神科専門医トレーニング研究会@ロイヤルオークホテル
      栗本直樹医師
      薬剤治療抵抗性統合失調症へのECT+クロザピン併用療法の考察
      ―病識欠如、内服遵守不良という前に― を講演
    • 平成28年熊本地震 災害派遣精神医療チームとして活動
    • 総合病院精神医学会 首都圏ECT連絡協議会
      ECTアドバンスコース講習会 講師
      ECT後再発する大うつ病性障害にメンテナンスECTは必要か
      A Naturalistic Study―大うつ病性障害に対するECT後3年間の予後調査ー
    • 守山市医師会 教育講演
      今日から役立つ精神科―うつ病は治る。抗不安薬、睡眠薬のホントの使い方ー
    • 彦根市民病院 教育講演
      知っているようで知らない『せん妄』
      今日からあなたもせん妄マスター ―抗不安薬、睡眠薬、ホントの使い方ー
    • 滋賀臨床行動研究会
      特別講演 難治性うつ病 寛解への糸口
      ―滋賀医大精神科 気分障害専門外来、病棟における治療とその成績―
    • 近江八幡市医師会 教育講演
      今日から役立つ精神科―うつ病は治る。抗不安薬、睡眠薬のホントの使い方ー
    • 第21回 びわ湖臨床研修ネットワーク学術講演会 教育講演
      今日から役立つ精神科―うつ病は治る。抗不安薬、睡眠薬のホントの使い方ー
    • 「市民と一般科のための うつ病講座」安曇川で市民公開講座講演
    • 株式会社やまじょう 教育講演 職場におけるメンタルヘルス
    • 塩野義製薬「難治性うつ病治療ーECTの実際」教育講演
    • 日本うつ病学会大津市主催「うつ病病を知る日」教育講演
    • 琵琶湖放送「いきいき健康ライフ」うつ病の治療について講師として出演
    • 大津医師会 教育講演 一般外来で診るうつ病治療
  • 学会発表・論文

    • 栗本直樹 北野雅史 山田麻紀 尾池祐輝 他
      心房細動に対するカテーテルアブレーション後にECTを施行した症例
      総合病院精神医学会 岡山2019
    • 栗本直樹 稲垣貴彦 山田尚登 大うつ病性障害に維持ECTは必要か―難治性うつ病に対するECT3年後の予後調査から分かることー
      総合病院精神医学会 2015
    • 栗本直樹 稲垣貴彦 青木崇 山田尚登 大うつ病性障害に維持ECTは必要か
      日本精神神経学会 2015
    • 栗本直樹 藤井勇祐 山田尚登 うつ病に合併した深部静脈血栓症に対し下大静脈フィルターを留置しECTを施行した1症例
      2012 総合病院精神学会誌
    • 栗本直樹 末期担がん患者の食欲低下と疼痛にECTが著効した一例
      2012 福岡、日本サイコオンコロジー学会 (学会発表)
    • 栗本直樹 末期担がん患者の食欲低下と疼痛にECTが著効した一例
      2012 京都 日本内科学会 (学会発表)
    • 栗本直樹 藤井勇祐 山田尚登 うつ病に合併した深部静脈血栓症に対し下大静脈フィルターを留置しECTを施行した4症例
      2011 福岡 総合病院精神医学会 (学会発表)
    • 栗本直樹 、山田尚登  重症精神疾患治療に随伴する身体管理―深部静脈血栓、肺塞栓の予防と早期発見治療、refeeding症候群からECTの導入に至るまで―
      2011 東京 精神神経学会 (学会発表)
    • 栗本直樹 末期担がん患者の食欲低下と疼痛にECTが著効した一例
      緩和医療学会 札幌 2011(学会発表)
    • 栗本直樹 山田尚登 精神症状が先行した抗NMDA受容体脳炎の1例
      2009 精神医学
    • 栗本直樹、山田尚登:慢性疾患と運動療法 うつ病 身体活動・運動と生活習慣病 ―運動生理学と最新の予防・治療― Nippon Rinsho 67, suppl 2, 427-432, 2009
    • 栗本直樹:気分障害に合併した睡眠時無呼吸症候群の治療効果に対する一考察
      第105回近畿精神神経学会 2009, 大阪(一般)
    • 栗本直樹、野田隆政、樋口輝彦:ハンチントン病の症状別の薬剤選択とその治療効果に対する1考察
      第20回日本総合病院精神医学会 2007、札幌
    • 栗本直樹:慢性疼痛に対する修正型電気けいれん療法の1考察
      第102回 近畿精神神経学会 2006、和歌山(学会発表)
  • 略歴

    • 平成16年 滋賀医大 卒業
    • 平成19年 国立精神・神経センター 武蔵病院 レジデント
    • 平成21年 滋賀里病院 非常勤医師
      滋賀医大精神医学講座 助教
      気分障害専門外来開設、ECTチームーリーダー
    • 平成26-27年 滋賀医科大学医学部付属病院 精神科病棟 病棟医長
    • 平成28年 滋賀医科大学医学部付属病院 精神科外来 外来医長
  • 資格

    • 精神保健指定医、精神科専門医、指導医
    • 総合病院精神科医学会専門医
    • 麻酔科標榜医
  • 所属学会

    • 日本精神神経学会
    • 総合病院精神医学会
  • 研究テーマ

    • うつ病
    • 深部静脈血栓、精神科病棟における身体管理について
    • 安全で有効なmECTの施行方法の研究
    • mECT施行における各種パラメーター、EtCO2、麻酔等に関連する研究

書籍の案内

ECTグッドプラクティス 安全で効果的な治療を目指して
ChapterⅢ ECTの実践手技 4.ECTの機器の操作
栗本直樹
LiSA 27巻4号 (2020年4月)
医師のいる環境は薬物依存がつくられやすい—ストレスに見合うねぎらいを得ているか?
栗本直樹 他
総合病院精神医学 2019年1月
大うつ病性障害に対する電気けいれん療法と維持療法のあるべき姿
著者 栗本直樹他
最新精神医学
第24巻 第3号 世論時報社
電気けいれん療法の発展:現状と今後の方向性
うつ病と双極性障害に対する電気けいれん療法
著者 栗本直樹
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